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    November 25

    レッドクリフ

     久しぶりに映画を見た。「レッドクリフ」。ジョン・ウー監督の映画だ。

     中国映画は一時期よく見た。ウォンカーウァイとかチャン・イーモウとか。三国志はチャンイーモウの最近の作品に連なる感じの映画だった。

     そんなに見たいと思っていたわけではないのだが、大学の講義で、学生の一人が「レッドクリフという映画を見に行くのだけれど、三国志って知らないし、面白いのかな」と言っていたので、バックグラウンドとなる知識を少し伝授しているうちに、自分でも行きたくなってしまったのだった。

     映画は面白かった。レッドクリフが、というより、本当に久々の映画という娯楽が楽しかった。歌舞伎に全然行かなくなった今、何か楽しみを見つけなければ。

     正直、レッドクリフと聞くと、洋画の一つみたいで不思議な響きだが、テーマは「赤壁」だ。人物の描き方が、(たぶん)演義をベースとしながらも、一人一人丁寧に描いていたのが印象的だった。曹操はさりげなく帝位を狙う悪役で、劉備と孫権を討つ大義名分を朝廷から得ながらも、実はシュウユの妻小喬を手に入れるため、80万もの大軍を動かしたのだと描く。その辺が人間臭いといえば人間臭いし、ちょっと作りすぎのような気もする。でも、演義ほどひどくはなく、リアルに描かれている。

     連休の最終日は、本もいろいろ買った。水村美苗の「日本語が亡びるとき」という評論集。日本語教育関係以外で単行本を買うのは久々だ。今日、朝日新聞に書評もあって、楽しみ。教育についてどう書いているのだろう。買わなかったが、源氏関係の本もおもしろそうだった。

     なんか、よくやく頭がすっきりしてきたようだ。体調もほぼ回復した。ジムの回数も徐々に増やし、体力をつけよう。

    November 18

    韓国雑感

     11月初旬、韓国へ行ってきた。1年ぶりの長期休暇だ。

     1日の土曜の夕方の便で成田を発ったが、その直前までいろいろ駆け回っていた。その日の午前中は、仕事の引き継ぎのため休日出勤、昼から知り合いの娘さんの演劇を見に行った。源氏物語を演劇にしたという大胆な作品で、けっこう忠実に筋を追っていてよかった。和歌がいろいろな場面でポイントになっていた。昔の研究を少し思い出した。

     今回の韓国旅行は、一言でいうなら、再会の旅だった。2年前や、ごく最近、日本で教えた韓国人学生で、今国へ帰っている学生と会った。プサン、チェジュ、ソウル。それぞれに昔の学生がいた。韓国人は、噂に違わず義理堅く、こっちが気が引けるぐらい歓待してくれた。空港までみんな迎えに来る。案内して回るときは、どこでもお金を出してくれる。食事代も出させてくれない。一度だけ、夕食を強引に私がおごったことがあった。刺身のコースで、たぶんとても高い料理だった。2晩続けて泊めてもらい、ガソリンが高いのに車で一日中案内してくれた。世話になりすぎたと思ったのだ。でも、その後、その学生は「先生、とても心が重いです」と落ち込んでいた。悪いことをしたのだと気づいた。

     山々の景色もビルが立ち並ぶ光景も、日本と大差なかった。いつもの海外旅行のように、異文化に出会ったときの新鮮な驚きはなかった。でも、心温まる旅だった。

     出発直前に引いた風邪が完治しないまま旅行し、最終日は足もとがふらふらしていた。日本に戻ってから、またはり治療のお世話になった。体調はかなりよくなった。

     日本へ帰ってから、2晩続けて別々の友人と旧交を温めた。将来に関するいくつかの相談をした。

     また気が向いたら書きます。